FC2ブログ

Entries

「開沼カフェ」のミスリード。

ラジオ第一「こでらんに」の中で、「知的な木曜日」担当の開沼博氏。先週の内容が酷いということで、ちょっと書き起こしてみました。聞き取れないところは●●で。
20180909.png

公聴会、ポイントを一言でいうと、福島第一原発に1000トン入りの水が入るタンクが1000台ほど、今、溜まっています(実際は、2900tや1330t等、様々なタンクがあります。1000t未満のものもあります。事実の説明として間違っています)。なので、計算すると100万トンの水がタンクに保管されているのですけれど、大量の水をこれからどう処分しようか、考えなければならない時期に来ているので、政府や東京電力は判断したいのだけれど、政府や東京電力だけで考えていては埒が明かない。だから、一般の人からも話を聴きたいというのが、この公聴会のポイントなんですね~。

Q:福島第一原発から、なんでこんなに大量の処理水が発生するのでしょうか。

福島第一原発の、地下では阿武隈山系から太平洋側に向けて、地図で言うと左側、方角は西側から、東側、右側に、常に地下水が流れているんですね。それを福島第一原発の地下を通っているんだけども、事故を起こした第一原発の建物の中に入りこんでしまうと放射性物質を混ざる。そして、汚染されるんですね。汚染された水が、海に流れちゃダメなんで、海に流れる前に抜き取っているんですね。その水を、とりあえずタンクに溜めているということなんです。1000トンの水が入るタンクに溜め続けて、1000台ほど、まあ、百万トン規模になってしまったんですね~。

Q:どんどんどんどん増える一方で、あって、増え過ぎてしまって、いま、どうしようもないということでしょうか。

そうですね~。まあ、もちろん、今までそうであったように、タンクを増やし続ければこの水を溜め続けることは可能ではあるんです。しかし、徐々にタンクや、その周りの設備は古くなってきて、水が漏れたり、あるいは普段、タンクの近くの溝で堰き止められている、タンクに触れた水、タンク、例えば雨降ったりするとタンクに大量の雨水が降り注いで、そういうのが、大雨の時に外に出てしまったりするんですね。そうするとそれも汚染されている●●よねということが問題になってきたりもしました。なので、タンクをひたすら増やしていくという選択肢を取るにしても、将来ずっと増やし続けるわけにはいかない。まあ、言ってしまえば、いろいろ燃えたり、えーと、腐食する、ま、錆びたり、穴が開いたりするリスクも出てきてるよねと。だから、これから廃炉作業が、いろいろ新しい●●に入ってきます。事故を起こした建物の中にある溶け落ちた核燃料、ちょっと難しいですけれども、デブリって言われたりしますけども、まあ、原発事故を起こした後に、ま、その、内部のゴミを今から取ろうとしているんですね。そういう作業を新しく、進めていく上でも、作業スペースとか、取れたゴミ廃棄物を置くスペースの確保も、必要になってきている。その中で、1000トンのタンクがあるっていうのは、ちょっとジャマだよねというような話も出てきているんですね。(タンクの腐食・漏洩リスク、新たな作業に合わせた場所の確保が語られていて、タンク用地が枯渇することに一切触れられていません。設置するための用地が足りないという話が、海洋放出の一番の理由だったはず。「ちょっとジャマだよね」程度の話なんですか?)

Q:ただ保管し続けるとリスクにもなるし、危険な部分も出てくるし、ということなんですね。だから処分しようという話になっているということですけれども。処分ってどんな方法がそもそもあるんでしょうか。

まあ、タンクの中に入った水を処分するっていうのは、液体ですので、蒸発させて大気中に出すとか、あるいは、汚染があるわけなんですね、汚染があるんで、汚染の基準以下に薄めて、地中の深いところに注入して埋めるとか、あるいは海に流すとか、ま、そういった方法が5個ぐらい提示されています。ただ、5個選択肢ありますよっていう話の中からどれを選ぶかっていうのは、ただ東京電力や政府が勝手に判断して、ま、この方法がいいんじゃないかっていって処分すればいいかっていうと、そうではないんですね。ま、それは何でかって言うと、いわゆる「風評被害」がどの選択肢を取るにしてもタンクの中の水を処分したときに出るからなんですね~。

Q:「風評被害」って本当に心配なところですけれども、開沼さん、実際にタンクの中の水っていうのは危険なものなんでしょうか。

これ重要な論点で、タンクの中の水は、事故を起こした原発の建物の中から取り出された後に、フィルターのようなもので浄化処理されています。で、トリチウムという放射性物質以外は、ほぼ取り除かれているものなんですね(トリチウム以外の核種が基準値超で残留している事実をどうして話さないのでしょうか。公聴会では、ほとんどの方がその点に触れて、『公聴会の前提は崩れた』と話していたのに)。ま、浄化処理をしているので処理済み水、処理水っていうふうにいったりすると、ここまで処理水といういい方をしてるのは、そういった意味では、あの、私たちの飲み水、飲むときにフィルターみたいなの通して浄化していると思いますけども、いわば、そういうかなり、フィルターの特殊なというか、汚染を取り除く力の強いもので処理をしている水なので、危険性はゼロではないにしても、相当下げられています。しかし、このトリチウムというものは残るといいましたけども、これも、これまで自然界に一定程度存在しているものであるし、世界中で原発の施設とか、その他、工業排水として、水中、大気中に出てきたものであり、健康被害などの危険性はないと、ま、されてきたんですけども、そういった科学的な見解があっても、ま、一般の人にとっては何かトリチウムって聞くと怖いなと。そういう知識が広がっていない中では、今までも放出されてきたような実績もあるよということが、知識として広がらない中では、福島で、トリチウム水を処分した、大気中や地中、海にそれが出たっていうニュースが流れれば、ま、福島の農作物や海産物を買い控えるといった影響が出る可能性はあるのかなと。ま、そういった問題意識から今回の公聴会は開かれたんですね~。

Q:なるほど。漠然とした不安(という言葉で危険性をすり替える女性キャスター?)を持つ人たちもいるかもしれないということですよね。この公聴会、具体的にどんなことが行われたんでしょうか。

公聴会、一般の人の中から、事前に参加を希望する人を募集して、物を言いたいという人に来てもらって、で、意見の聴き取りが行われました。富岡町と郡山市と東京の3会場で行われました。で、そこでは、ま、やっぱり、何らかの処分をする中で買い控えが起こって漁業に影響を与えるのではないかという話とか。科学的に安全だっていわれても、疑問が残ると。本当はもっとリスクはあるんじゃないのかとか。だからそういう議論をすべきだっていう話とか。あとは、先ほど、タンクが徐々に老朽化してきて、漏れたりするリスクも出てきていますよといったけれども、頑丈な大容量のタンクを置いて保管するべきだとか。といった議論が出たりしました。そこで出た個々の疑問や不満(個々の疑問や不満じゃなく、みんな具体的に提言していたと思いますけど! 特に東京会場は)については、これからじっくりと行政等が検討していくというふうにはされているんですね~。

Q:開沼さん、その公聴会に参加されて、どんなことを感じました?

あぶり出された問題は二つあると思います。一つは、まだまだこの問題多くの人に知られていないと。ま、難しい話だなとか、遠いところにある話だなっていうままだなと、ということがると思います。公聴会の会場も、富岡会場など、ま、席はガラガラとまではいわないまでも、けっこうまばらで、ですね。郡山市とか東京に今度行くと、実際に意見を述べた人っていうのは地元住民ではなくて(郡山会場は14人中、福島県在住者8人、郡山出身北海道在住1人で、9:5で地元住民が多かったわけです。私も意見を述べる際に「郡山市に住んでいる」とはっきり述べています。参加者の概要が書かれた資料もあったのに、こんな基本的な数字を間違うなんて…!)、ま、東京など、あるいは関西とか、遠方から来た人が多数を占めるというような状況でした。なので、まあ、実際に地元でどれだけ関心を持たれているのかっていうと、なかなか関心がないのかなと。多くの人が地元で関心を持って議論しかないと、進んでいかなければならない話なのにな、というところで、まだまだこの問題、遠いところにある問題だなというふうに思ったわけですね~。

Q:やっぱり地元でも、自分のことだよという風に考えて発信していく、話し合う必要があるということですね。

そうなんですよね。何で話し合うべきなのかっていうことですけども、いやそんなこと、国の方で、責任を持って考えてくれればいいじゃないかって話もあると思うんですが、この話が重要なのは、福島第一原発の問題っていうのは、時間経てば経つほど、煎じ詰めていくと、これから放射性廃棄物を私たちがどういうふうにするのかっていう話になっていくということなんですね。ま、例えば、事故を起こした建屋も、あれ、放射性物質で汚染された廃棄物であり、ま、普通のゴミとしては処分できません。なので、それを住民が納得する形で、どう長期的に保管や処分をするのかという話を、これから実例していかなければならないんですよね。あの原発の建物、そのものも、ゴミだし、でも、外に持ち出すわけにもいかないし、ある程度のリスクもあると。で、まあ、あの建物もそうであるし、例えば中間貯蔵施設に置かれている除染で出た廃棄物とかもそうであるし、そしてタンクの中に溜まっている処理水もそうであるし、というように、いろんな廃棄物、放射性物質で汚染された廃棄物があって、それは、ただ勝手にゴミ処理場で処分してくださいといえないから、私たちが一々判断していかなきゃならない問題なんですね。で、今回の処理水っていうのは、まさにそういう廃棄物、いろんな廃棄物の中でも、入口にある問題なんです。だから、この廃棄物、この処理水をどうしていくのか、まあ、私たちの目の前から、消してくれ、安全に処理してくれっていうのは簡単なんだけど、じゃ、それ、どういうふうにやれば、納得できますかと。どういうふうにやれば安全だと思いますか。どういうふうにやれば目の前からなくなった状態だといえますかってことが問われていて、それは人任せにできない。住民が残念ながら、考えなければならないことなんですね。なので、慎重な議論が必要だし、住民の参画が必要なんだけども、そういう問題意識はなかなか共有されていないなということなんですね~。

Q:それが一つ目の問題。そして、二つ目は。

民意をいかに反映させるかということが、非常に難しいなということなんです。ま、その公聴会、先週あったというふうにいいましたけども、実は今週月曜日3日、福島市で、「廃炉安全確保県民会議」という、また別な会議がありました。これ、原発周辺地域の住民や団体などを集めた会議なんですけども、ここで処理水の話が議論されたんですが、これ、先週と今週で、時間的にはほとんど経っていないのに、先週の公聴会と議論のトーンが全く違っていたと、いっていいのかなと思います。ま、公聴会では、もう、「処分すること自体反対だ」とか、「危険性をもっと考えろ」とかっていう話が、まあ、メインだったんだけども、あの、まーこの、「廃炉安全確保県民会議」、ま、いろんなテーマについてもずっとやってるんですけどね。廃炉について県民が主体的に議論するっていうことで、この会は地元の参加者が非常に多い会なんですけども。ま、その会だと、「処分を慎重にすべきだ」という意見は多いけれども、ま、言ってしまえば、「処分早くしてくれ」と。「そうすべきだ」っていう議論も、けっこう出たりしました。背景には、参加者が地元の住民中心になると、この問題は復興再生を早めることと直結しているんですね。だから早くこれは終わらせて、ま、もちろんそこはいろんな損害とか、新たに出るんであれば、いわゆる補償補填みたいなことも国行政が主導して主体的に取り組んで、みたいな思いが出やすいので、ま、けっこう、もっと根本的な安全性の議論をすべきだみたいな公聴会の話とは、かなりトーンが違うんですよね。というような事例を、出してもわかる通り、じゃ、民意を政策に反映させるって、いうのは簡単だけども、誰からどういう方法で聴きとるかによって、全然議論の質が変わってきているんです。なので、だから、公聴会だけが正しいというつもりもないし、一方で県民会議だけが正しいというつもりもない。で、この公聴会も民意だし、県民会議も民意である。このいかに多様な民意を政策判断の場に取り込むのか、ってことの困難は、まだまだ続くのかなと思うんですよね~。(地元住民中心の県民会議だと「処分早くしてくれ」という議論になるそうですが、当日、個人メンバー13人中4人・約3割が欠席し、団体メンバーは15人中10人・約3分の2が欠席だったそうです。そういう参加状況も紹介してほしいものです)

Q:では開沼さん、きょうのまとめをお願いします。

公聴会、あるいは県民会議もあったこの10日ほどを経て、処理水をどうするのか、判断が近づいたかというと、おそらく逆で、話を聴けば聴くほど、より困難さが露呈したというふうにいえると思います。さらに慎重な議論が重ねられていく必要があるかと思います。
スポンサーサイト

Appendix

プロフィール

やいちゃん

Author:やいちゃん
福島県郡山市在住フリーライター、国会ウォッチャー、東電裁判傍聴人。
好き「平和、自由、仲良し」
嫌い「カルト、セクト、マルチ、アベ政権、核」

最新記事

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブクログ

dff

クリックで救える命がある

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ライフ
709位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
エコロジー
21位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム