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規制委員会がアクセルを踏む原発政策!

昨日12日、「原発汚染水問題に関する緊急政府交渉」に参加してきました。答弁のため訪れたのは、東電から林幹夫さん、規制委員会から、熊谷直樹さん、川口司さん、中桐裕子さん、経産省エネ庁から男性1人(管理職ではないために、撮影不可で氏名も役職もわからず)。

東電から配られた資料には「福島県の皆さま、漁業関係者をはじめとする社会の皆さまのことを第一に考える気持ちが不足しておりました」という、ある意味、率直な気持ちが書かれていました。第一に、会社の経営や株主の利益が浮かんでしまったのでしょう。
また、汚染水の漏えいを2014年4月から確認しながら10カ月も公表しなかった理由については「清掃、除染を行い、それら対策の効果を把握し、下がらない状況の原因を求めることに集中していたため、公表しなければならないということに、思いが至らなかった」と説明。これまた、とても率直な言葉であったと思います。長年続けてきた隠ぺい体質は、まったく改まっていなかった、ということなのでしょう。また、K排水路から漏えいしていた汚染雨水は、2011年の事故直後から漏えいしていたと考えられることも、東電はあっさりと認めました。「事故直後のデータはないが、4年前から同じように雨水の漏えいは続いていた。これまでに海洋に流出した放射能は、正確に求めることはできない」という説明…。
規制庁は、「データを出すよう、東電に昨年の8月から要望していた」と説明。要望だけではなく、強制力を持って提出させたらよかったのになあと思いました。27年3月以降、雨水も管理規制の対象になることからデータを取らせていたというのに、公表と対策を求めてこなかった、1年間の猶予期間を東電に与えてきたのはどうしてなのか、説明を聞いてもよくわかりませんでした。規制委員会の姿勢にも問題があったと思います。

タンク内の汚染水をALPS(アルプス)等を通し、「処理水」としたものから放出させてほしいという東電の要望についての質疑では、規制庁がなぜか「前面に立って」処理水放出説を応援。「1000基以上のタンクを管理するリスクと、処理水を放出するリスクを比べた場合、放出する方がいい。処理水の放出を目標としている」と説明。「タンクを管理するリスクとは何か」という質問には「タンクの増設にあたって、作業される方がけがをすることなど」という答え。「総量規制をしない限り、薄めればジャンジャン流していいということになる。1000兆ベクレルのトリチウムはすべて流しますということなのか」という問いにも、「放出を進めたい」という答え。
エネ庁から「トリチウム・タスクフォースでトリチウム処理を検討しているところであって、海洋放出を決定したわけではない」と助け舟が出ても、規制庁はあくまで「放出」にこだわり続けました。どこがいったい「規制」なんでしょう。
2015-03-12.jpg

そして最後に行われた、高浜原発の新規制基準についての質疑は、ビックリ仰天の連続でした。新規制基準の55条に「放射性物質の拡散を抑制するために必要な設備を設けなければならない」とあるのですが、その必要な設備とは「シルトフェンスを設けることである」と規制庁。「シルトフェンスでどの程度の汚染水を防げるのか」という質問には「性能の評価は求めていない」という答え。「規制の考え方といたしまして、そもそも福島第一原子力発電所で起きたような、汚染水を発生させない状況というものを大切に考えまして、その考え方に基づきまして、海洋に関しては、海洋に放出することを抑制する設備を設けることということに関しては、シルトフェンスを設けるという方針を確認しましたので、我々としては55条を遂行していると判断した」という意味不明の答弁。
「拡散抑制設備を設けた」と申請することで新規制基準をクリアできるなら、ザルでもいいのか!と、会場からは怒りの声。確かに、「性能評価を求めない」というのなら、ザルでも竹槍でも生ごみネットでもいいことになります。このようなデタラメが横行した上での、新規制基準クリアであることは、多くの方に知ってもらわなければならないと感じて帰ってまいりました。

■本日のビックリ■
1.福島第一原発からの汚染水漏えいは、この4年間ずっと続いている。
2.原因の一つは2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の汚染であるが、敷地内には他にもたくさんの汚染地帯があり、汚染雨水はこれからも漏れていく可能性が高い。
3.「汚染水は港湾内に完全にブロックされている。状況はコントロールされている」という安倍首相の発言は、あらためて虚偽である。
4.原子力規制委員会は、汚染処理水の放出を目標とし、推進していた。
5.新基準で定められた抑制設備には性能評価は不要、「設備を設けます」ということだけが評価対象。
6.福島の教訓から新規制基準が作られたのではなく、今ある原発を、どうにかして動かすための基準でしかない。

唯一の成果は、東電の林さんが、「地元への丁寧な説明が必要であり、求められれば説明に伺いたい」と、県民説明会へ前向きな発言をしてくれたこと。ぜひ、実現したいです。

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プロフィール

やいちゃん

Author:やいちゃん
福島県郡山市在住フリーライター、国会ウォッチャー、東電裁判傍聴人。
好き「平和、自由、仲良し」
嫌い「カルト、セクト、マルチ、アベ政権、核」

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