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コスタリカの民主主義。

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1月のコスタリカ旅行で、選挙最高裁判所に行ったんです。そこで出会ったモラリスさんが素敵で素敵で素敵だったので、日記に書いちゃいます。
「民主主義が私のアイデンティティー。民主主義を宇宙に広げたい」と堂々と語るこの女性は、選挙最高裁判所のスタッフさんでした。まるで判事さんか局長さんかってくらいに自信たっぷり。ぜひ、日本にも民主主義を広げに来ていただきたいです。

■モラリスさんの民主主義レクチャー(通訳・足立力也さん)
選挙最高裁判所というのは、この国である意味、最も重要な仕事をしている役所です。選挙をすべて組織して、実行に移して、検証して、選挙のすべてのことをやります。
こちらは、裁判所という名前がついています。このトップは判事さんということになります。普通の多くの国では、選挙のことは行政府の中に属しています。何かあった時、最終的には司法の場に持っていきますよね。他の国では、行政府、司法府がやっていることを行う、選挙府という第4の権力を作った、それが選挙最高裁判所です。
選挙に必要なものは、唯一「身分証明書」だけ。それがないと投票できない。
日本は出生届を出して住民票を持っていたら、選挙も一緒になっていますよね。でも実は、多くの国では、選挙登録と市民登録は別になっているんです。例えばアメリカもそうです。市民権を持っていても、選挙権を持っていない人が何百万人もいます。この国では、市民登録局を選挙行政の一部にしているわけですね。出生届を出して市民登録をしたら、自動的に選挙権になるということになっています。
ここがやっている仕事は32のセクションに分かれています。一番大事なことは、有権者がちゃんと投票できるようにすること。投票所までのアクセスをきちんと確保できること。例えば投票所まですごく遠かったりすると、投票しにくい事情が生まれてしまう。そういうことがないようにすること。投票者がちゃんと投票できる環境を作ること。例えば、移動が難しい、老人ホーム、病院、そういうところにも投票所を作ります。先住民の方の地域はものすごく奥地にあるんです。道もあるかないかわからない場所。そういうところにも行って、投票所を作り、回収に行くように、全ての先住民保護区に投票所を作っています。
この公職選挙法の中で、候補者に対して重視しているのは、ジェンダーバランスです。候補者は拘束名簿方式なので、1位、2位、3位と順位を決められるんですけれど、必ず、男性と女性が交互になるようにと、公職選挙法の第2条に書かれています。
もう一つ、2009年の改正で変わった点は在外者投票です。外国にいるコスタリカ人が投票できるようにすること。どうするかといいますと、日本だと1999年か2000年に始まったのですが、在外者が大使館に行って大使館員がやるんですよ。ここの場合は、大使館員は行政府の人間ですから、府が違うので、選挙最高裁判所の人間が各国の大使館に行って、そこで投票してもらって、結果をこっちに送るんです。実は在外者投票は今回が初めてなんです。どうなるかわかりませんが、この国では選挙はお祭りですから、お祭りを世界中でやれるのが楽しみです。
この国の最高法規である憲法には、投票は国民の義務であると書かれています。憲法上、投票に行かねばならないとなっていますが、投票に行かなかったからといって、何らかの刑罰やペナルティがあるわけではありません。あくまで、コスタリカ人としての道徳的な義務。義務は、逆にイコール権利でもある。投票に行くのに、何か妨害や不正があると、ここは裁判所ですから、訴えることができます。
「民主主義教育研究機構」というところが、私がいる部局になるんですが、ここでやる仕事は、投票率を上げるために何をすればいいか考えて、実行するところです。例えば、小学校、中学校、高校、大学に行って、選挙の出張授業をしたり、国内だけではなく国外も含めて民主主義を普及していくことを仕事としています。例えば、他の国で選挙の改革が必要であるというときは、ここの局の人たちがそこへ行って、助言をします。中米では選挙制度が変わってきています。例えば、選挙の裁判所というのは珍しいかもしれないけれど、中米では作っているのです。コスタリカから学んで作ったんです。
私たちがやっている仕事は、選挙の仕事ではなく、民主主義の仕事なんです。民主主義というのは、国をどう統治するのかではなく、生き方なんです。だから、何を基準に選ぶか、生き方としての民主主義を広げることを仕事にしています。私たちは、子どもの頃からそういう教育をすることが非常に大事だと思っています。選挙というのは、民主主義の一つの価値観としての表現。価値観とは何かというと、多様な意見があるという多様性です。多様性というのはバラバラという意味ではなく、いろんな意見がこの国にあるということ。それをみんなが認め合うということが、この国を一つにまとめるチカラになるのです。そのためには、人に対する寛容さが必要であり、透明性が必要である。そういうことを、小さいころから学んでもらうんです。
私たちのもう一つの仕事は、「情報を与えられた投票者」を作ること。大統領選も13人も候補者がいて、誰が誰だかわからないわけで。この人たちはどういう人なのか、情報を有権者に伝えていくことで、候補者と有権者の距離を縮めていくという仕事をしています。
私たちは、民主主義というものを、どのように実践していくかを考えています。先ほどもお話したように、民主主義は生き方なので、毎日の過ごし方が民主主義の実践になる。民主主義を生きるということが、私たちのアイデンティティーだし、そのことで私たちは愛国心を持つようになる。コスタリカ人にとっての愛国心は、民主主義であることなんです。私はまさにそういう仕事をしているので、全身に見えない「民主主義」という刺青を彫っているようなものなんです。そういう感覚で、私は仕事をしています。
おいでいただき、ありがとうございました。こうやってコスタリカの民主主義の説明を選挙最高裁判所の一員として、特に外国の方にさせていただけるというのは、民主主義を基調とするコスタリカ人にとって、とても誇りとするところでありますし、私の喜びでもあります。こうやってまたよりよい選挙制度、民主主義を、まずはコスタリカ中に広めていきたいし、他の国に、世界中に、最後は宇宙にも広げていきたい。ありがとうございました。
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03/29のツイートまとめ

picoyai

署名しました。➡民主党 御中/国会議員各位: トルコへの原発輸出に反対を/野党第一党としての責任を http://t.co/ZyOuimt118 @change_jpさんから
03-29 09:50

03/21のツイートまとめ

picoyai

インフルエンザA型罹患にて、自宅待機中。「予防注射をしないからだ」という母に、返す言葉なし、返す元気もなし。
03-21 22:55

03/19のツイートまとめ

picoyai

竹信三恵子さん講演会のお知らせ http://t.co/q9uNE00Tfr 拡散ください。わたしも参加しまーす。
03-19 11:25

ニューヨーカーも脱原発ですって。

311は、タイムズスクエアでも「原発ハンターイ! 子ドモヲマモレ!」のシュプレヒコールが響いたようです。素敵な写真を送っていただきました。手作り感あふれるバナーがいい感じ~☆
sp311demo.jpg
日本領事館で、内閣総理大臣宛ての請願書を受け取ってもらい、その後はタイムズスクエアまで原発反対のデモをしたとのこと。昨年は請願書を受け取ってもらえなかったのだそうで、今年は一歩前進~ってこと?
3月11日は地球のSOS、福島だけの問題ではありません。こうして世界中のみなさんに、脱原発を祈ってもらえることがうれしいです。


写真を送ってくださった田中康予さんのブログはこちら。
http://yasuyoart.blogspot.com

Appendix

プロフィール

やいちゃん

Author:やいちゃん
福島県郡山市在住のフリーライター人見やよいと申します。「平和・環境・市民運動・脱原発」系の記事を書いています。立ち位置は、右でも左でもなく、ド真ん中王道だと思っています。こおりやま「楽笑村」 代表、原発いらない福島の女たち WEB担当、福島原発告訴団、フクシマ・アクション・プロジェクトなどで活動中。

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