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ヨーロッパ弾丸ツアー報告2

ヨーロッパにも原発はもちろんたくさんあって、特にフランスは原発電力が、総発電量の75%というシェア。原発依存度は高いのです。しかも、行ってみてびっくり。ヨーロッパの原発って内陸の川沿いにあるんだ~~(@_@;) 当たり前かもしれないけど、「え! こんなところに!」というような場所に立っていました~(;^ω^)
スイスのベツナウ原発(稼働中最古の原発:47年目)はきれいな河川沿いに立っていて、近くにはカヌーで遊ぶ人たちもいて、原発の真横まで行ってみることができました。以前、環境保護団体の人が建物まで入りこみ、屋上に旗を立てて危険性をアピールしたことがあるんだそうで、以来、2重の壁(鉄柵)ができたそうたけれど、それでもすぐ目の前まで近づけることに仰天しました。本気のテロリストが来たら、防ぎきれないんじゃないかしらと心配になりました…。
ベツナウ原発
あと、ドイツからスイスに向かう電車で、国境を超えてスイスに入ったとたんに原発が車窓に…(@_@;) 近い! 近い! 近い! 何かあったら、この距離、確実に被ばく…!
車窓にみるスイスの原発
ドイツの講演の中では、「事故が起きたらやっぱりパニックになるし、思考が働かない。どうしていいか途方に暮れる。だから、何かある前に、事故が起きたら逃げる場所をいくつか決めておくべきだと思う」という話をさせてもらいました。避難訓練もあてにならないとは思うけれどやったほうがいいし、逃げる場所の見当だけは、事前につけておいたほうがいいと思いました。「原発に何かあったら一刻も早く逃げる」それが福島の教訓だと思います。

とにかく、危険な原発からは早く卒業するのが一番いいけどネ。いくら地震が少なくても、テロはあるからね。ベルギーの原発、本気で狙われていたしね。

ヨーロッパ弾丸ツアー報告1

3月8日から24日まで、ヨーロッパに行ってきました。というか、海外在住の日本人グループ「よそものネット」に招かれ、行かせてもらいました。
行程はこんな感じ。「人見やよい ヨーロッパ講演ツアー
2016-03-27-1.jpg

毎回毎回、海外に行くと風邪を引いて、一度は倒れるのですが、今回は、元気に帰ってきました。しかも、とても楽しかった~~~。出かける前は、一人での移動が不安で、「行きたくなーーーい!」「ありえなーい!」「なんで引き受けちゃったのー!」とダダをこねていたのですが、「えいやっ!」と踏み出してみたら、楽しいこと、楽しいこと、楽しいこと(*^^)v 企画してくださったみなさん、本当にありがとうございました。二度とできない大冒険でした。

今回のツアーは、昨年、「ねえねえ、パリに来ない?」というメールが、フランスに避難中の友人(パートナーはフランス人)から来たのが始まりでした。「1週間くらい」と聞き、気軽に「いいよ~~~」と返事をしたのが運の尽き。その後、続々と予定が増えて、17日間のロングステイになりました。ざっくりいうと、4か国で講演7回、デモ集会での発言2回、WHOでの面談、シェーナウ見学、という強行スケジュール。あとは、移動、移動、移動、その間に取材もいくつか。既に掲載されているようです。

講演では、各地でわたしができる精いっぱいのお話ができたと思います。質疑応答では、「福島の人は、入国するときスクリーニングを受けたのか」「福島に安心して食べられるものがあるのか」「いったい何を食べているんだ」といったものから、「なぜ凍土壁を採用したのか」といった専門的なこと、さらにはお約束の「なぜ逃げないんだ」という厳しい質問、「あなたは年齢より若く見える。放射能の害を訴えるのにダメじゃないか」という可笑しい質問まで、さまざまに飛びました。

講演とは別に、ジュネーブのWHOを訪問できたのが、大きな成果でした。こちらには、現地邦人グループが「311の祈りを込めた千羽鶴を届ける」という名目で、けっこう偉い立場の人に面会が叶いました。わたしも一言しゃべっていいというので、「小児甲状腺ガンは事故由来の多発でないとされている。もしそうであっても、何らかの原因があるはずだ。風土病かもしれないし、食生活かもしれない。福島の子どもたちに、甲状腺ガンが異常に高い理由を調べてほしい。WHOが先頭に立って、正確な疫学調査をすべき問題だと思う」と伝えてきました。
WHOは既に福島県やIAEAと共に、健康調査を行っているようなのですが(よくわからない)、原発推進のIAEAと癒着せず、中立の立場で調査してほしいなと思っています。

少しずつ、報告を書いていきますねー。

英国でのスピーチ原稿。

3月17日ロンドン、18日マンチェスターで、スピーチをさせてもらった! たぶん一生に一度の出来事だ! 原稿は英訳もしていただいた!

スピーチ記念に掲載しておきます。本当にありがとうございました。



はじめまして。私は、福島県に住む人見やよいと申します。

海外に住む日本人たちがつくる脱原発のネットワーク「よそものネット」のみなさまに招かれて、福島の声をお伝えするためにヨーロッパを旅しています。

私がお伝えしたいのは、原発事故の被害は、「アンダーコントロール」などされていないということ。そして、福島を繰り返してはならないということ。ただそれだけです。

福島県では、復興に向けて、帰還政策が推し進められています。
この5年間、放射能を取り除くための作業「除染」が続けられてきました。
きれいになった地域の住民は、戻って以前のように生活してもいいといわれています。
「20ミリシーベルトだから逃げろ」と言われた人たちが「20ミリシーベルトだから戻っていい」と言われているおかしな状況です。
そして、「除染」は、十分な成果を上げてはいません。私は、福島第一原発から60kmのところにある郡山市というところに住んでおります。2013年の秋に、家の庭の「除染」が行われました。事故の当初よりはかなり下がりましたが、それでも、事故前の7~8倍にもなった線量のままで止まっています。
「除染」で発生した大量の放射性物質が、福島県内の至るところに野積みされています。
避難地区ではなかった郡山市ですが、ここで、このまま暮らしていていいのか、大人でも不安があります。

福島の子どもたちに、甲状腺がんが166人発症していることは、既にニュースでお聞き及びのことと思います。
しかし、日本政府や福島県は、「放射能による影響とは考えにくい」とする専門家の意見を採用しています。
「放射能による多発であると考えるのが妥当」という論文を発表した医師もいるのですが、そういった意見は少数派だと言われています。
しかし、「原発は危ない。事故を起こす危険がある」と主張していた専門家も少数派でした。
大多数の専門家が「原発は安全」と言い続ける中、福島第一原発は大爆発を起こしたのです。
危険性を訴える少数派の専門家の意見こそ重視して、子どもたちを守ってほしいと考えています。
放射能被害の疫学調査を、正確に行ってほしいですし、様々な立場の専門家の意見を聴いてほしいです。そして、今からでも、長期的な保養の仕組みを、国の政策として作るべきだと考えています。

これからも、福島第一原発の廃炉は困難を極めることでしょう。
ロボットによる作業は、高線量の中で故障続きです。
結局は人の手で作業せねばならず、1日7000人の作業員が、過酷な被ばくを強いられながら作業を行っています。
収束作業の中では、大きな二次災害が起きるかもしれません。
福島では、たくさんの訴訟が起きています。現在、原告となっているのは約2万人です。
その中でも、東電の責任を問う「福島原発告訴団」は約1万5000人の原告がいます。
私もその一人です。
この裁判は、事故によって多くの人(双葉病院の入院患者44名、消火作業に従事した自衛官ら13人)を死傷させた罪を問うものです。
東電は、15.7メートルの津波が福島第一原発を襲うことを知っていました。
防潮堤計画を立てていながら、費用が掛かり過ぎるのでその計画を反故にしました。
予備電源の確保にも、注意を払いませんでした。
これらの過失によって原発事故が起きたとして、2016年2月29日に、旧経営陣3人が起訴されました。
これから、10年はかかるといわれている長期の裁判になりますが、健康に長生きして、有罪判決を見届けたいと思っています。
高齢の被告たちにも長生きをして、罪を償ってほしいと思っています。

原発を動かさなくても、電気を作ることは十分に可能です。
日本は2年間、1基の原発も動かさずにやってきました。
私は、持続可能な自然エネルギーで、慎ましく暮らしていきたいと思います。
自分の住む場所に原発はいらないと多くの人が考えると思います。誰かに、自分が嫌なことを押し付けるべきではありません。
日本中の原発の再稼働に反対します。日本政府が原発を輸出しようとしていることにも反対します。

「足るを知る」という言葉があります。今、あるもので満足することで幸せになれるという意味です。必要以上に欲しがることをやめれば、私たちは既に十分なエネルギーを持っています。
危険な原発から、一刻も早く卒業しましょう。



Yayoi Hitomi’s speech on 17 March 2016 in Portcullis House, London and on 18 March 2016 in Manchester Town Hall
I am Yayoi Hitomi from Fukushima. At the invitation of “Yosomono Net” I am travelling around Europe to have voices from Fukushima heard. (“Yosomono Net” is a network of Japanese people living abroad and sharing concerns about nuclear power, of which JAN UK is a member.)
What I would like you to understand is that the situation after Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Disaster is not “under control” at all, and that Fukushima should not be repeated. These are simple, but most important messages from me.
The Japanese government has begun to encourage people to return to Fukushima in the name of recovery from the disaster. In the areas where five years of “decontamination” works have had a certain effect, people are told to return to where they were. How bizarre it is that people are now encouraged to return because the radiation level is 20mSv/year, whereas they were once told to evacuate because the level was 20mSv/year.
“Decontamination” works have not been effective enough. I live in Koriyama City, 60km away from Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant. “Decontamination” works of my garden were carried out in Autumn 2013. While the radiation levels have significantly lowered compared with the levels seen immediately after the disaster, they are still seven to eight times higher than pre-disaster levels.
Much of contaminated waste is simply left outside in various places in Fukushima Prefecture.
Although my city, Koriyama, was not designated as evacuation zone, even adults have concerns about remaining there under such circumstances.
You might have heard that 166 children in Fukushima Prefecture have been either diagnosed with thyroid cancer or with suspected cases of thyroid cancer. The Japanese government and Fukushima Prefecture repeat experts’ opinion that “radiation effect in these cancers is unlikely.” There was a medical expert who argued in his research paper that it is reasonable to think radiation caused surge in children’s thyroid cancer. While it has been said that only a minority of experts has such an opinion, it was a minority of experts who had warned of danger of nuclear power plants before Fukushima. The majority kept on saying “nuclear power plants are safe” until Fukushima Daiichi NPP exploded. Opinions of those experts who tell us dangers and risks should be highly regarded and children should be protected.
Epidemiological studies on radiation effects need to be carried out properly. Various opinions from a wide range of experts need to be heard. The government should also establish a long-term framework for people to have regular respite opportunities.
Decommission works of Fukushima Daiichi NPP will remain difficult. Even robots failed under such high radiation levels. 7,000 people per day work in the plant while being exposed to severe radiation. Risks of secondary accidents are always there.
There are many lawsuits against TEPCO and 20,000 people in total are now suing TEPCO. The Complainants for the Criminal Prosecution of the Fukushima Nuclear Disaster consists of 15,000complainants and I am one of them. We think TEPCO should be held criminally responsible for the death and injuries of 44 inpatients in Futaba hospital and 13 officials who fought fire at Fukushima Daiichi NPP. TEPCO had been aware of a possibility that 15.7-meter-high Tsunamis can hit the NPP.
They had planned to build embankments, but abandoned the plan due to its excessive cost. They were also negligent in securing back-up power generators. On 29 February 2016, three former TEPCO executives were criminally charged with negligence. The lawsuit is supposed to last at least 10 years. I would like to see the guilty verdict with my own eyes. I would like the defendants to live long, too, so that they can properly make up for their crimes.
We can produce energy without nuclear power plants. Japan went on for two years without any nuclear power plant working. I would like to live my modest life with sustainable energy sources.
Many people do not want a nuclear power plant in their backyards. You cannot just put the burden on other people.
I am against restarting any nuclear power plant in Japan. I am against the government’s effort to export nuclear power plants from Japan.
There is an ancient aphorism “Taru wo shiru (to know contentment)”. It means happy is the person who is content with what you already have. There is enough energy if we do not want more than we need. Let us go beyond nuclear power immediately.

Appendix

プロフィール

やいちゃん

Author:やいちゃん
福島県郡山市在住フリーライター、国会ウォッチャー、東電裁判傍聴人。
好き「平和、自由、仲良し」
嫌い「カルト、セクト、マルチ、アベ政権、核」

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