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東電プレジデント「タンクの40年保管は可能」と語る。

福島第一廃炉推進カンパニー、プレジデント兼廃炉・汚染水対策最高責任者の小野明さんによると、「タンクの長期保管は40年でも十分可能」だそうです。聞いたぞ、聞いたぞ、できるんだったらやりましょう!
出典は9月3日開催の「平成30年度第3回 廃炉安全確保県民会議」(2h03m過ぎ)です。

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◆小野プレジデントの発言書き起こし。
耐用年数、正確には何年ってなかなか言いづらいですけれども、あの実は原子力発電所は、たとえば濾過水タンクとかですね、それまでに溶接型のタンクをいくつか持ってございます。そういうのは、これまでに、私の記憶では漏洩したことがないと思っていますけど、やっぱりきちんと点検手入れ、それからパトロールっていうんでしょうか、状態確認っていうのをきっちりやっていくことによって、耐用年数は非常に長い、たぶん供用期間中っていわれますから、40年とかそういうオーダーとかいうことは、十分持たせられるんではないか。ただこれは、単に作って放っておくってわけではなくて、きちんと保守点検、そういうのはやる必要はあると思っていますけれど、それは十分可能だと思います。
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トリチウム汚染水は次回委員会で長期保管の検討へ!

経産省資源エネルギー庁の木野正登参事官による公聴会説明。先日のラジオ「開沼カフェ」のミスリードとは違って、事実に沿った説明をしっかりされていたので、思わず書き起こし。出典は9月3日開催の「平成30年度第3回 廃炉安全確保県民会議」(1h44m過ぎ)です。

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◆木野さんの「富岡、郡山、東京の3会場公聴会」説明。
合計44名の意見表明者がおり、いや46、大半の方は放出等には反対というご意見でございました。たとえば、タンクに長期的に保管をして減衰を待つべきだとか、トリチウム以外の核種が残っていることを何も知らされていなかった、議論をやり直すべきだといったようなご意見もございました。それから、放水をするということは風評被害の観点から漁業がダメになってしまうといったような漁業者からのご意見もあってですね、絶対反対といったようなご意見もありました。処理水の取り扱いに国が責任を負うべきとかですね。それから、トリチウム自身、決して安全な物質ではない、人体に入ってDNAを破損する危険性だってあるんだという生物学的ご意見といったようなこともございました。あとは、、、えーと、技術開発、近畿大の技術開発とかいうものも出てきているんだからそういった技術開発を待つべきといったご意見もございました。

これらのご意見を踏まえて、我々としては今後ですね、意見表明者のご意見、それから、9月の7日まで書面とかメールで国民からの意見を幅広く訊いている最中でございまして、けっこう来ているということでございますけれど、そういったご意見も含めて、次回の委員会でまずどういった意見があったか、そういったものも踏まえた上で今後の対応を検討させていきたいということでございます。特に、残留核種の詳細分析とか、その対応策、それからタンクの長期保管についての検討といったものも視野にいれながらですね、考えていきたいということでございます。ヨウ素とか、要は、告示濃度基準を超えているものがあるという、こちらは我々、それから委員会の委員も認識はしてございましたけれども、現在、タンクのリスクをまずは優先して下げていくということでございまして、何らかの処分を行う場合は、当然、告示濃度を下回るように下げていくってことは、法令を遵守するということから必要だと考えておりますので、今後、処理を決めていくということであれば、中の水をどう扱っていくかということを含めて対応していくことが必要だというふうに考えております。


報ステが偏向報道!

「報ステ」が偏向報道。トリチウム水にはトリチウムしか残されていないかのような誤報。公聴会でもっとも議論になった核種残留については触れず。「最後は安倍総理に決断いただきたい」と結ぶ。何だこれは?
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*****報ステには抗議のメールした。*****

特集『3.11から伝えたい』再生と壁…福島の海は今 を見て唖然としました。
どうしてこのような偏向報道をされるのでしょうか。
「トリチウム水」と呼ばれている処理水には、トリチウム以外の核種が、基準値を超えて残留していることが問題となり、先月末の3回の公聴会が紛糾したことをどうして報道しないのでしょうか。アルプスが未だにHOT試験中であることもなぜ報道しないのでしょうか。この件では、テレビ朝日の記者さんが東電会見で質問されていることを知っています。本当に、なぜ報道しないのですか。
「トリチウムは自然界に存在し弱い放射線を出す。水と同じ性質を持ち人体に影響はない。国内外の原発で希釈して放出している」という規制庁やエネ庁の言い分だけを垂れ流すのもなぜですか。トリチウムの健康影響に言及している医学者も多数いることになぜ言及しないのでしょうか。漁業者だけが風評被害を恐れて抵抗してるかのような誤誘導もやめてください。これは、あまりにも国や東電側だけの主張です。公聴会を取材していないわけはないのに、どうしてこんな歪んだ放送になるのでしょうか。
最後に後藤さんが「世界に汚染水の収束を公約した安倍首相が決断をすべき」とコメントされたことにも、絶句しました。先日、産経新聞が社説で「この大役を担えるのは、安倍晋三首相だけであろう。トリチウム水についても『アンダーコントロール』を宣言してもらいたい」と書き、茫然したばかりでしたが、まあ、産経新聞だから…と諦めておりました。でもまさか、信頼申し上げる報道ステーションで、同じセリフを聞こうとは思ってもいませんでした。この処理水問題は、再検証を行い、公正な立場から特集してくださるように求めます。これまで、甲状腺検査の問題や東電刑事裁判の特集など、骨太の報道をされてきた報道ステーションが、このような偏向報道をされたことに衝撃を受けています。これ以上、がっかりさせないでください。

「開沼カフェ」のミスリード。

ラジオ第一「こでらんに」の中で、「知的な木曜日」担当の開沼博氏。先週の内容が酷いということで、ちょっと書き起こしてみました。聞き取れないところは●●で。
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公聴会、ポイントを一言でいうと、福島第一原発に1000トン入りの水が入るタンクが1000台ほど、今、溜まっています(実際は、2900tや1330t等、様々なタンクがあります。1000t未満のものもあります。事実の説明として間違っています)。なので、計算すると100万トンの水がタンクに保管されているのですけれど、大量の水をこれからどう処分しようか、考えなければならない時期に来ているので、政府や東京電力は判断したいのだけれど、政府や東京電力だけで考えていては埒が明かない。だから、一般の人からも話を聴きたいというのが、この公聴会のポイントなんですね~。

Q:福島第一原発から、なんでこんなに大量の処理水が発生するのでしょうか。

福島第一原発の、地下では阿武隈山系から太平洋側に向けて、地図で言うと左側、方角は西側から、東側、右側に、常に地下水が流れているんですね。それを福島第一原発の地下を通っているんだけども、事故を起こした第一原発の建物の中に入りこんでしまうと放射性物質を混ざる。そして、汚染されるんですね。汚染された水が、海に流れちゃダメなんで、海に流れる前に抜き取っているんですね。その水を、とりあえずタンクに溜めているということなんです。1000トンの水が入るタンクに溜め続けて、1000台ほど、まあ、百万トン規模になってしまったんですね~。

Q:どんどんどんどん増える一方で、あって、増え過ぎてしまって、いま、どうしようもないということでしょうか。

そうですね~。まあ、もちろん、今までそうであったように、タンクを増やし続ければこの水を溜め続けることは可能ではあるんです。しかし、徐々にタンクや、その周りの設備は古くなってきて、水が漏れたり、あるいは普段、タンクの近くの溝で堰き止められている、タンクに触れた水、タンク、例えば雨降ったりするとタンクに大量の雨水が降り注いで、そういうのが、大雨の時に外に出てしまったりするんですね。そうするとそれも汚染されている●●よねということが問題になってきたりもしました。なので、タンクをひたすら増やしていくという選択肢を取るにしても、将来ずっと増やし続けるわけにはいかない。まあ、言ってしまえば、いろいろ燃えたり、えーと、腐食する、ま、錆びたり、穴が開いたりするリスクも出てきてるよねと。だから、これから廃炉作業が、いろいろ新しい●●に入ってきます。事故を起こした建物の中にある溶け落ちた核燃料、ちょっと難しいですけれども、デブリって言われたりしますけども、まあ、原発事故を起こした後に、ま、その、内部のゴミを今から取ろうとしているんですね。そういう作業を新しく、進めていく上でも、作業スペースとか、取れたゴミ廃棄物を置くスペースの確保も、必要になってきている。その中で、1000トンのタンクがあるっていうのは、ちょっとジャマだよねというような話も出てきているんですね。(タンクの腐食・漏洩リスク、新たな作業に合わせた場所の確保が語られていて、タンク用地が枯渇することに一切触れられていません。設置するための用地が足りないという話が、海洋放出の一番の理由だったはず。「ちょっとジャマだよね」程度の話なんですか?)

Q:ただ保管し続けるとリスクにもなるし、危険な部分も出てくるし、ということなんですね。だから処分しようという話になっているということですけれども。処分ってどんな方法がそもそもあるんでしょうか。

まあ、タンクの中に入った水を処分するっていうのは、液体ですので、蒸発させて大気中に出すとか、あるいは、汚染があるわけなんですね、汚染があるんで、汚染の基準以下に薄めて、地中の深いところに注入して埋めるとか、あるいは海に流すとか、ま、そういった方法が5個ぐらい提示されています。ただ、5個選択肢ありますよっていう話の中からどれを選ぶかっていうのは、ただ東京電力や政府が勝手に判断して、ま、この方法がいいんじゃないかっていって処分すればいいかっていうと、そうではないんですね。ま、それは何でかって言うと、いわゆる「風評被害」がどの選択肢を取るにしてもタンクの中の水を処分したときに出るからなんですね~。

Q:「風評被害」って本当に心配なところですけれども、開沼さん、実際にタンクの中の水っていうのは危険なものなんでしょうか。

これ重要な論点で、タンクの中の水は、事故を起こした原発の建物の中から取り出された後に、フィルターのようなもので浄化処理されています。で、トリチウムという放射性物質以外は、ほぼ取り除かれているものなんですね(トリチウム以外の核種が基準値超で残留している事実をどうして話さないのでしょうか。公聴会では、ほとんどの方がその点に触れて、『公聴会の前提は崩れた』と話していたのに)。ま、浄化処理をしているので処理済み水、処理水っていうふうにいったりすると、ここまで処理水といういい方をしてるのは、そういった意味では、あの、私たちの飲み水、飲むときにフィルターみたいなの通して浄化していると思いますけども、いわば、そういうかなり、フィルターの特殊なというか、汚染を取り除く力の強いもので処理をしている水なので、危険性はゼロではないにしても、相当下げられています。しかし、このトリチウムというものは残るといいましたけども、これも、これまで自然界に一定程度存在しているものであるし、世界中で原発の施設とか、その他、工業排水として、水中、大気中に出てきたものであり、健康被害などの危険性はないと、ま、されてきたんですけども、そういった科学的な見解があっても、ま、一般の人にとっては何かトリチウムって聞くと怖いなと。そういう知識が広がっていない中では、今までも放出されてきたような実績もあるよということが、知識として広がらない中では、福島で、トリチウム水を処分した、大気中や地中、海にそれが出たっていうニュースが流れれば、ま、福島の農作物や海産物を買い控えるといった影響が出る可能性はあるのかなと。ま、そういった問題意識から今回の公聴会は開かれたんですね~。

Q:なるほど。漠然とした不安(という言葉で危険性をすり替える女性キャスター?)を持つ人たちもいるかもしれないということですよね。この公聴会、具体的にどんなことが行われたんでしょうか。

公聴会、一般の人の中から、事前に参加を希望する人を募集して、物を言いたいという人に来てもらって、で、意見の聴き取りが行われました。富岡町と郡山市と東京の3会場で行われました。で、そこでは、ま、やっぱり、何らかの処分をする中で買い控えが起こって漁業に影響を与えるのではないかという話とか。科学的に安全だっていわれても、疑問が残ると。本当はもっとリスクはあるんじゃないのかとか。だからそういう議論をすべきだっていう話とか。あとは、先ほど、タンクが徐々に老朽化してきて、漏れたりするリスクも出てきていますよといったけれども、頑丈な大容量のタンクを置いて保管するべきだとか。といった議論が出たりしました。そこで出た個々の疑問や不満(個々の疑問や不満じゃなく、みんな具体的に提言していたと思いますけど! 特に東京会場は)については、これからじっくりと行政等が検討していくというふうにはされているんですね~。

Q:開沼さん、その公聴会に参加されて、どんなことを感じました?

あぶり出された問題は二つあると思います。一つは、まだまだこの問題多くの人に知られていないと。ま、難しい話だなとか、遠いところにある話だなっていうままだなと、ということがると思います。公聴会の会場も、富岡会場など、ま、席はガラガラとまではいわないまでも、けっこうまばらで、ですね。郡山市とか東京に今度行くと、実際に意見を述べた人っていうのは地元住民ではなくて(郡山会場は14人中、福島県在住者8人、郡山出身北海道在住1人で、9:5で地元住民が多かったわけです。私も意見を述べる際に「郡山市に住んでいる」とはっきり述べています。参加者の概要が書かれた資料もあったのに、こんな基本的な数字を間違うなんて…!)、ま、東京など、あるいは関西とか、遠方から来た人が多数を占めるというような状況でした。なので、まあ、実際に地元でどれだけ関心を持たれているのかっていうと、なかなか関心がないのかなと。多くの人が地元で関心を持って議論しかないと、進んでいかなければならない話なのにな、というところで、まだまだこの問題、遠いところにある問題だなというふうに思ったわけですね~。

Q:やっぱり地元でも、自分のことだよという風に考えて発信していく、話し合う必要があるということですね。

そうなんですよね。何で話し合うべきなのかっていうことですけども、いやそんなこと、国の方で、責任を持って考えてくれればいいじゃないかって話もあると思うんですが、この話が重要なのは、福島第一原発の問題っていうのは、時間経てば経つほど、煎じ詰めていくと、これから放射性廃棄物を私たちがどういうふうにするのかっていう話になっていくということなんですね。ま、例えば、事故を起こした建屋も、あれ、放射性物質で汚染された廃棄物であり、ま、普通のゴミとしては処分できません。なので、それを住民が納得する形で、どう長期的に保管や処分をするのかという話を、これから実例していかなければならないんですよね。あの原発の建物、そのものも、ゴミだし、でも、外に持ち出すわけにもいかないし、ある程度のリスクもあると。で、まあ、あの建物もそうであるし、例えば中間貯蔵施設に置かれている除染で出た廃棄物とかもそうであるし、そしてタンクの中に溜まっている処理水もそうであるし、というように、いろんな廃棄物、放射性物質で汚染された廃棄物があって、それは、ただ勝手にゴミ処理場で処分してくださいといえないから、私たちが一々判断していかなきゃならない問題なんですね。で、今回の処理水っていうのは、まさにそういう廃棄物、いろんな廃棄物の中でも、入口にある問題なんです。だから、この廃棄物、この処理水をどうしていくのか、まあ、私たちの目の前から、消してくれ、安全に処理してくれっていうのは簡単なんだけど、じゃ、それ、どういうふうにやれば、納得できますかと。どういうふうにやれば安全だと思いますか。どういうふうにやれば目の前からなくなった状態だといえますかってことが問われていて、それは人任せにできない。住民が残念ながら、考えなければならないことなんですね。なので、慎重な議論が必要だし、住民の参画が必要なんだけども、そういう問題意識はなかなか共有されていないなということなんですね~。

Q:それが一つ目の問題。そして、二つ目は。

民意をいかに反映させるかということが、非常に難しいなということなんです。ま、その公聴会、先週あったというふうにいいましたけども、実は今週月曜日3日、福島市で、「廃炉安全確保県民会議」という、また別な会議がありました。これ、原発周辺地域の住民や団体などを集めた会議なんですけども、ここで処理水の話が議論されたんですが、これ、先週と今週で、時間的にはほとんど経っていないのに、先週の公聴会と議論のトーンが全く違っていたと、いっていいのかなと思います。ま、公聴会では、もう、「処分すること自体反対だ」とか、「危険性をもっと考えろ」とかっていう話が、まあ、メインだったんだけども、あの、まーこの、「廃炉安全確保県民会議」、ま、いろんなテーマについてもずっとやってるんですけどね。廃炉について県民が主体的に議論するっていうことで、この会は地元の参加者が非常に多い会なんですけども。ま、その会だと、「処分を慎重にすべきだ」という意見は多いけれども、ま、言ってしまえば、「処分早くしてくれ」と。「そうすべきだ」っていう議論も、けっこう出たりしました。背景には、参加者が地元の住民中心になると、この問題は復興再生を早めることと直結しているんですね。だから早くこれは終わらせて、ま、もちろんそこはいろんな損害とか、新たに出るんであれば、いわゆる補償補填みたいなことも国行政が主導して主体的に取り組んで、みたいな思いが出やすいので、ま、けっこう、もっと根本的な安全性の議論をすべきだみたいな公聴会の話とは、かなりトーンが違うんですよね。というような事例を、出してもわかる通り、じゃ、民意を政策に反映させるって、いうのは簡単だけども、誰からどういう方法で聴きとるかによって、全然議論の質が変わってきているんです。なので、だから、公聴会だけが正しいというつもりもないし、一方で県民会議だけが正しいというつもりもない。で、この公聴会も民意だし、県民会議も民意である。このいかに多様な民意を政策判断の場に取り込むのか、ってことの困難は、まだまだ続くのかなと思うんですよね~。(地元住民中心の県民会議だと「処分早くしてくれ」という議論になるそうですが、当日、個人メンバー13人中4人・約3割が欠席し、団体メンバーは15人中10人・約3分の2が欠席だったそうです。そういう参加状況も紹介してほしいものです)

Q:では開沼さん、きょうのまとめをお願いします。

公聴会、あるいは県民会議もあったこの10日ほどを経て、処理水をどうするのか、判断が近づいたかというと、おそらく逆で、話を聴けば聴くほど、より困難さが露呈したというふうにいえると思います。さらに慎重な議論が重ねられていく必要があるかと思います。

郡山公聴会(人見やよい)の意見表明

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私は郡山市に住んでおります人見やよいと申します。よろしくお願いいたします。私は一市民の立場から、放射性物質を、海であれ、空中であれ、環境中に放出しないでほしいという意見を述べさせていただきます。

1.公聴会の前提は完全に崩れている。
先ほどから何度もみなさんから声が出てますけれども、公聴会の前提は完全に崩れています。「トリチウム水を海洋放出すべきでない」という主旨で意見をまとめようとしている最中、「ALPS処理水の中にトリチウム以外の核種が基準値を超える値で含まれている」との報道がありました。非常に驚き、私は「また騙されていたのか」という思いを強くいたしました。また、肝心のALPSは未だホット試験中で、タンクの残留放射性物質を計っていないという東電会見も聞き、耳を疑っております。
「処理水に残っているのは、環境影響の低いトリチウムのみ。だから流させてほしい」という主張を、経産省も、原子力規制委員会も、事業主体である東電もしてきていましたし、報道でも未だに「トリチウム水」という呼び方がされております。
昨日の公聴会でも、それから先程来も、「小委員会の第一回から説明してきた」というような解説が入ってますけれども、とてもではないですけれど「トリチウム以外の核種の、複数回に及ぶ告示濃度超えの情報が報告されて、議論の俎上に上がってきた」とは言えない状況だと思います。
つまり、議論の前提条件は崩れているのですから、公聴会をやる意味すらなくなっていると思います。私は、この公聴会、中止の連絡が来るんじゃないかと、本当に思っていました。ですけれど、呼ばれた以上、こうしてしゃべらせていただいております。
これからは、基準値超の放射性廃棄物汚染水の処理方法については、科学者と専門家による話し合いから再スタートしてほしいと思っています。

2.海洋放出プランが唯一の選択肢ではない。
海洋放出プランが唯一の選択肢ではありません。5つのプランを読みました。どうしてここに「保管用の大型タンクを増設して放射能の自然減衰を待つ。科学技術の発展を待つ」という第6のプランがないのでしょうか。初めから安価で実現性の高い方法として海洋放出のプランが燦然と輝いていたので、空中散布だの、地底埋設だの、荒唐無稽なプランが登場していたのではないでしょうか。「東電敷地にタンク増設の土地がない」という主張も耳にしますけれども、本当でしょうか。「海洋放出すればいい」という固定観念で考えるから土地がないだけではないのでしょうか。廃炉となる福島第二の広大な土地もあります。「大型タンクで長期間安全に保管する」という選択肢を増やして、抜本的な検討のし直しをしてください。先程来から、多くの方から声が出てますけれども、コンビナートで使われている大型の石油タンク、長期間の保管に適しているそうです。ぜひ使っていただくという方向で考え直していただきたいと思います。
また、トリチウムの半減期は12.3年で約120年保管すれば放射能も1000分の1に減衰する、という話です。たったの120年です。そのくらいの保管ができなくて、今後、使用済み核燃料の安全な保管なんかできるんですか。そんなこともやれないで、「海に流します」なんて言っている人たちに、私たちの安全を任せるわけにいかないと思います。国も東電も、「流せばいい。安い。早い」ではなく、「これ以上の被ばくをさせない」という姿勢で取り組んでいただきたいと思います。

3.誰が責任を取るのか。
「トリチウムの健康への影響は低い」との主張で海に流そうとされていますが、カナダのオンタリオ州ピカリング原発では、トリチウムとダウン症の発症件数に因果関係を示すデータがあるそうです。「トリチウムはリスクが低いのに、無知な市民が必要以上に怖がっているだけ。必要なのは正しい情報」という考え方もあるかもしれませんが、健康影響がないのではなくて、未だ判明されていないだけだと思います。
あの、事故前もね、非科学的な無知な市民はただ騒いでるって言われてました。全電源喪失があるんじゃないかとかね、メルトダウンがあるんじゃないかって、私たちが言う度に「無知な市民だ」とたぶん専門家の方からは思われていました。だけれども、その無知な市民が警鐘を鳴らしてきたことが現実のものになったではありませんか。それを考えたら、「トリチウムに健康被害はない」なんていうことを鵜呑みにすることはやっぱりおかしいと思うんです。
今後、将来世代に多大な被害が出た場合、その責任は誰がどのように取るのでしょうか。海洋に一旦放出してしまったものは二度と回収ができません。国際問題に発展する可能性もあります。福島だけでなく、太平洋側の漁業者・漁協関係者にも説明し、理解と許可を得る必要があると思いますし、何よりも消費者である、全国民の理解と納得が必要だと思います。

4.故意に流していいはずがない。
故意に流していいはずがありません。苛酷な放射線被ばくに晒された福島で、放射性物質をこれ以上、拡散しないでください。
「閉じ込める、減衰を待つ」これが最善の方法なはずです。漁業者にも、消費者にも、アジアの国々にも、これ以上の迷惑をかけないようにしたいと思います。

さいごに。
これまでも、公聴会、パブリックコメント、いろいろ募集の度に、いつも大多数の国民の意見はスルーされてきました。それは本当にね、そもそも国民の意見なんか聴く気はないけど法的な手続きがあるから聴いてやるんだと、言っているような気持ちすら、私は覚えています。だけど今回のこの公聴会がね、民主主義の下で多数の意見を反映させて、今までの方針を撤回する初めてのレアケースになるんじゃないかと思って、本当に心から期待しています。
委員のみなさまが、この3回の公聴会で、ほぼ、ほとんどの方が海洋放出反対の意見を述べています。賛否あったんじゃなくて、ほとんどの方が反対をしているんです。そのことを委員のみなさまが受け止めて、海洋放出に待ったをかけてくださることを願って、以上を私の意見といたします。
ありがとうございました。

Appendix

プロフィール

やいちゃん

Author:やいちゃん
福島県郡山市在住フリーライター、国会ウォッチャー、東電裁判傍聴人。
好き「平和、自由、仲良し」
嫌い「カルト、セクト、マルチ、アベ政権、核」

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